ビッグスカイ・スキー・エリア Big Sky Ski Area |
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![]() ローンマウンテンを遠望する |
さてビッグ・スカイスキー場。正直言って、筆者はどういう表現を用いてこの感動を表せばよいのか困っている。
『Big Sky』、地名であるだけでなく、モンタナ州の自動車のナンバープレートにも書かれている州のキャッチフレーズでもある。ボズマンの町から車を走らせスキー場のアクセスロード入り口に至る。スキー場にお決まりのコンドミニアム群が見えてきたりする。次第に上り坂が急になってくる。ここまでは何のことはない、普通のスキー場と同じである。
ところがスキー場の入り口にたった瞬間、このビッグ・スカイという言葉がそのまま、本当にそのまま目の前に広がるのである。すぐ手前にはゲレンデサイドのホテルやコンドミニアム群、その向こうに木々の緑とトレイルコースが緩やかに『昇り』の景色を呈し、それに連なる上部には険しさがひときは目立つローン・マウンテンの冠雪した頂、そしてその背後には真っ青な空が果てしもなく広がっていくのである。
このスキー場がスキー雑誌などの広告に必ずといって良いほど使用するスキー場の写真の構図と全く同じである。当り前のことだし、予想していたことだし、見慣れていたはずなのである。しかし実際に目の前にそれを突きつけられた素晴らしさは筆舌に尽くしがたい。見た瞬間、これほど感動させてくれるスキー場も少ない。
![]() 『よくもこんな所に』と言いたくなる 絶壁に取り付けられたゴンドラ |
大抵のスキー場には何らかのシンボルがある。たとえば町中にあるいはスキー場のビレッジに時計台をつくることによってそのスキー場独特の雰囲気を醸し出そうとしている。
ストラットン、オキモ、ヴェイル、ビーバークリークと数え上げれば切りがない。他にも色々とある。不夜城のカジノであったり、満面に水をたたえる湖であったり、冬季オリンピックの開催の歴史であったり。そしてそれらは訪ねきたスキーヤーをしてそのスキー場独特の雰囲気、あるいはそのスキー場らしさを充分に演出してくれる。
このスキー場はなんら労することなくそのシンボルを、しかもスキー場には山、ということを考えればごくごく当り前のものを手に入れたようなものである。
![]() パトロールの許可が必要な絶壁コース |
急斜度などとは通り超した、切り立った、険しい崖にローン・マウンテンの頂上に向かってトラムを設置したのである。頂上駅から崖下の駅を見下ろすと足がすくんでしまう。何かにつかまっていなければクラクラッとめまいを起こして吸い寄せられるように転げ落ちてしまいそうな崖なのである。
それまでは本当のパウダー・ハウンダーだけがスキーをかついで山の峰を迂回しながら何時間もかけて登っていた山の頂上へ15人乗りのトラムが数分で駆け上がるのである。
まさに幾筋にも分かれた谷間というか割れ目や崖の上を駆け上がるという表現になる。しかもその割れ目の幾つかはコースに指定されているのである。
その反対側はほぼ全面が滑走可能区域ではあるが、これまた35度以上の急斜面なのである。にもかかわらずたっぷりとした横幅とあけすけなまでのコースの長さは滑るものの斜度感覚が麻痺させてしまう。スキーの板を細かくターンさせたときに困難さを感じてはじめて斜度のきつさを認識するありさまである。息切れがどうにもならず、とにかく一服と立ち止まって上を見上げたときの驚きと充実感は格別である。
『よくもまあ、こんなところを降りてきたもんだ』という感慨にも近いものがある。
![]() エキスパートオンリー!! |