ビッグホワイト・スキー・エリア

Big White Ski Area
British Columbia, Canada

Introduction / スキー場の特徴


スキー場サウスフェイス正面
 『雪深く、人里離れた山の奥にあるスキー場』という印象をなぜかもってしまった。空港をもち、整った設備で夏の避暑地としても名の通った、ケローナ(カナダ航空のオペレーターの発音だとどうしてもコローナに聞こえるのだが・・・・)の町からせいぜい1時間ほどの位置である。その1時間の道筋がそうさせたのかもしれない。
市街地を抜け、なだらかな丘陵地帯を走っている前半。州道33号線から左折してアクセスロードに入った途端、それとはうらはらに曲がりくねった、勾配のきつい山道に変わる。周囲の景色も山間の高い木立に囲まれ、積もった雪に視界を遮られる山奥風のものに様変わりする。
どの州にも大抵一つは、なにとはなしに寂しげな、寒々とした、思わず人恋しくなるような雰囲気を味合わせてくれるアクセスロードをもつスキー場があるものである。ビッグ・ホワイトもそんなスキー場の一つ。
そして突然、ポッカリとまるでわいて出てきたように、スキー場のベースロッジやその周辺のコンドミニアム、レストランといった美しい建物が姿を現すのである。 その瞬間「あっ、スキー場に来たんだな」ということを改めて実感させてくれる。


Jバーでサポートされた初級コース
 スキー場の上部と下部とで非常に対照的なというか正反対の雰囲気を持つスキー場である。トレイルマップで見ると下2/3の森の中をスキートレイルがはしるエリアの穏やかさと、上1/3のの木々の無い、すべてスキートレイルと呼べるエリアの荒々しさである。

 まず優しい顔つきの部分。3本のハイスピード・デタッチャブル・クォッド・リフトによってサポートされていること、トレイルの中味が最も端っこの1本のコースを除いて総て初級、中級コースで占められているのが基本。それにビギナー・スキーエリア、チルドレンズ・パークそしてなんとコンドミニアムやホテルなどの宿泊施設やスポーツ施設、酒屋、食料品店などが立ち並んでいるのである。これほどゲレンデの途中まで、スキーコースを侵食するような形で立ち並んでいるのは珍しいかもしれない。
当然、連絡用の自動車道路もあわせて入り組んでいるので、地形的にはなにやら複雑さを感じさせる。


子供クラス特設コース入り口
 ベースロッジ付近の非常にかわいらしいデコレーションがこのエリアのトレイルの性格を表しているかもしれない。従って滑っているスキーヤーは超初心者から初級者、中級者、子供、スノーボーダーから上級・エキスパートスキーヤーに至るまで、総てのレベルである。『総てのレベルのスキーヤーが乗る以上、初心者も含めて総てのスキーヤーが安心して、容易に乗降できる、ハイスピード・デタッチャブル・クォッド・リフトの設置を基本とする』。はたしてスキー場の経営方針・設備方針ににそう書かれているかどうかは定かではないが、施設内容を見る限り、その精神が活かされていると思う。上級・エキスパートが利用するワイルドなエリアのリフトとの対比で見るならばうなずけるところであるし、全く賛成である。


日の光の中くつろぐスキーヤー
   アッパーレベル、それも左右に展開するエリアはそれぞれなかなかワイルドなゲレンデコンディションをもつ。ただし頂上真下のボウルの部分は初級・中級コースのみで構成されている。ただしサポートするのは2人乗り用のTバーなので初級者だとちょっと力量がいる。

 頂上左翼に連なるようにして展開する上級コースは非常に荒々しい雰囲気をもつ。2本の利府トスがサポートする総てのコースはブラックダイモンド。一部はダブルである。ベースエリアのコースとは完全に別世界で、天候が悪かったり、滑っているスキーヤーが少なかったりすると結構、心細くなったりする。
逆の頂上右奥にあるTバーによってサポートされる斜面は猛烈なボウル。非常な急斜面であるほか、林の間を滑り抜けるツリースキーは斜度も加わって非常に難しい内容になっている。驚いたのがここをサポートするJバー。なにせものすごい上り坂なのである。各地で色々な搬送機に乗ってきたが、これほどの急斜度をサポートするJバーは初めてである。気を抜くとそのまま後ろにひっくり返ってしまいそうになる。コースだけでなく、搬送機の顔も非常に厳しいエリアである。

 北アメリカにあるスキー場には珍しくナイターの設備もある。小さいながらもベースロッジの側にはアイススケートリンクの設備まであった。山の中の別天地と言うところか。


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