ブリッケンリッジ・スキー・エリア

Breckenridge Ski Area
Colorado, USA

Introduction / スキー場の特徴


ガス灯型街灯 Photo by Breckenridge Ski Resort
 古くて新しい町。使い古された表現で恐縮だが、やはりこの町を表すのにはこれが一番言いように思う。1860年代、コロラドを代表する産業の一つとして栄えたマイニング。鉱業分野における採掘業の中心地としてその礎をなしたのがこのブリッケンリッジである。

 町そのものが古い上に、建物もビクトリア調の様式のものが多く、しかも町の中心部に位置するそれらの建物が全て商業目的、個人の住居等の目的を問わず外観を保つ努力がなされている。もちろんその美しい景観を守るために新規に立てられる建造物にも多大な注意が払われている。

 アスペン、ヴェイルと共に街並みの素晴らしさでは高い評価を受けているが、ショッピングゾーンの為の歩行者手天国といった特殊な環境をもつものとしての評価を除き、単に、本当に単純に雪明かりに照らし出される街並みの美しさだけを考えるのならば、筆者はこの町に最高点をつけたい。
降り積もった雪の白さ、赤煉瓦の街並み、ガス灯を模した街路灯、昔風の路上電車をデザインしたシャトルバス、たとえ現代の自動車がそこに加わったとしてもその美しさは微動だにしない。厳寒の空の下、歩くことが楽しい数少ない町である。


フリースタイル・エアリアル
Photo by Breckenridge Ski Resort

 その古い町のスキー場から栄えた新しい競技がある。フリースタイルである。モーグル、バレー、エアリアルの3種目からなる全く新しいタイプのスキー競技を早くから認知し、継続的に援助してきたのもブリッケンリッジスキーリゾートである。1984年を初年度とし、以来毎シーズン1月の下旬に行われるフリースタイル・ワールドカップの競技会はこのスキー場の代名詞的行事にもなっている。

 しかしそういった公式行事以前にもフリースタイルの流れは有ったように思う。かつで日本に住んでいた時代、まだ子供の頃だがウォーレン・ミラー制作のスキービデオでホットドッグスキーと呼ばれたモーグルスキーや、とても現実のものとは思えなかったエアリアルスキーの紹介をブリッケンリッジの名の下に見たような記憶がある。それほど古くから革新的ともいえるスキーの技術様式を認めてきたこのスキー場の先見性や寛容さに敬意を表したい。

 そして近年このスキー場が高い評価を受けている設備の筆頭にスノーボーダーパークがある。広さ、セット、ハーフパイプのいずれをとっても他の追随を許さぬ内容ときいた。(残念ながら筆者はスノーボードは不調法な為、このコースを滑ることが出来ずこの一節は友人からの言葉の受け売りである。お許しいただきたい。)常に新しいものを求める姿勢は高く評価されるべきだろう。


スキー場全体を遠望する Photo by Breckenridge Ski Resort

 スキー場はピーク10、ピーク9、ピーク8という3つの峰が横並びに並んだ構造である。
頂上までリフトで一気に行けるのがピーク10、森のなかのツリースキーを楽しめるピーク9、Tバーをつかって中腹まで登りあとはハイクアップするピーク8という特徴である。
それらの間に様々な斜面が所狭しとひしめく。近年はピーク7の開設をめぐっていろいろと議論があると聞く。問題はアバランチ・コントロールらしく、大砲の打ち方を誤ると、その裏側のカッパーマウンテンやそのそばの生活道路に影響が出かねないことが問題のようである。


この町並みには馬車がよく似合う?
 スキー場のオーナーが変わるもこのスキー場の特徴か。かつてはアスペンコーポレーションが所有し、スキーとアスペンリーフ(日本人にはアスペンリーフといっても形が思い浮かばないがシソの葉を思えばよい)でAの文字をあしらったマークが長く続いたのだが、バブル華やかなりし頃、日本の某企業が買い取った。

 その所有は何年続いたのだろうか。新しいオーナーになると派手な設備投資のためになにかしらの変化が認められるものだが、スキー場のロゴが変わったぐらいで特段変化は認められなかったように思う。それどころか各ロッジのレストランやカフェテリアにはなにかうらぶれた感じすら見られ、買い取ったはいいがすぐにバブルの無理がたたって影響が出たのだろうかと心配すらしたものである。

 結局、95年、隣のキーストーンを所有するカナダのある会社が某日本企業から買い取った。そのためアラパホベイスンを含めて3つのスキー場のリフトチケットが共通もしくは交換可能といった便宜が図られるようになった。


明かりに照らし出される町並み
 サミットカウンティーの4つのスキー場の地理的な中心地であることにもふれておく。実際のバス路線網での乗り換えのための中心は隣のフリスコの町であるがスキー場の位置関係を考えるとここが中央になる。

 これらのスキー場はシャトルバスで結ばれており、特にレンタカーなどが無くとも行き来は自在である。ただし時刻表で出発時刻、場所の確認を怠らないように。



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