クレステッドビュート・スキー・エリア

Crested Butte Ski Area
Colorado, USA

Introduction / スキー場の特徴


夕闇迫る美しい街角
Photo by Crested Butte
 何年か前にデンバー周辺に住む若いアメリカ人スキーヤー達と話をする機会があった。そのときに『お気に入りのスキー場はどこか』という話になり、いわゆる『おらがスキー場自慢』をきかされることになった。
当時は筆者も西部のスキー場にはあまり詳しくなく、新しい生の情報ということで真剣にかつ楽しく拝聴したものだった。スキーのためにさける時間、スキー場までの距離、友人関係、家族とのかね合い等々、各人各様の事情があるから言うことはほとんどみんなバラバラである。

 ところが酒がすすむにつれて、その後各スキー場を回って歩く予定だった筆者への『スキー場お薦め合戦』となってしまい、いささか閉口するはめになった。しかしその結果、おもしろい結論も聞くことができた。
ほとんどが20才台の若い、元気一杯のスキーヤーたちである。心の底では共通して『手近な所でチャレンジするならアラパホベイスン、時間が十分にあってのチャレンジならクレステッドビュート』という意識があるようである。しかし「難しいコースが多すぎてガールフレンドがいやがる」、「日帰りで車で行くにはちょっと遠い」といった、諸般の事情(?)でおらがスキー場にならないらしい。


Photo by Crested Butte
 はたしてクレステッドビュートスキー場はその情報に違わぬ実に楽しいスキー場であった。コースの難易度%をそのまま信用して良いスキー場である。
従って初級、中級スキーヤーにはちょっとしんどいかもしれない。ただこの2つのレベルのコースも1本1本が非常に長く滑りごたえがある。その意味では他のスキー場と違った楽しさがあるかもしれない。
上級コースがシングルブラックダイアモンド、ダブルブラックダイアモンド、星マーク付きダブルブラックダイアモンドの3つのカテゴリーに分けられている。上級用、エキスパート用、トレイル・コンディションが良好なときのみオープンするエキスパート用というふうに区分される。前二者については説明の必要はあるまい。
3つめの星付きダブルブラックダイアモンドであるが、ボウル状のコースで急斜度のため雪のはり付きが悪かったり、雪が多すぎて雪崩の危険が高い場合のアバランチコントロールに時間がかかるためにおこる制限なのである。

 トレイルマップを見ると初級・中級コースを取り囲むように、というか包み込むように周辺にこのコースがひしめいている。全米でトップクラスの急斜度を誇るコースも楽しかったし、急斜度でまるでハーフパイプのようになった、それも次第に幅がせばまっていく長いコースには手こずった。
単に狭いだけ、あるいは狭い上に岩が邪魔をしているコースは経験があるがこんなコースは初めてだった。若いスキーパトロールが慣れた様子でクリアーしていく様子を横目で見ながら悔しい思いをしたものである。


Photo by Crested Butte
 最近、アメリカのスキー・スポーツ番組のなかで注目を集め始めたエキストリーム・スキー競技会が開催されるのもこのスキー場である。通常ではとても滑るような場所ではない、というよりも立入禁止となる様な場所をいかに華麗に滑るかを競うかなり特殊なスポーツだが、スキー場という限られたスペースのなかにそういった競技コースを設定できるのもこのスキー場ならではかもしれない。

 きざな言い方をすれば『通に好まれるスキー場』といえるであろう。



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