ディアバレー・スキー・エリア

Deer Valley Ski Area
Utah, USA

Introduction/スキー場の特徴


スキー降ろしを手伝うスタッフ
Courtsey Deer Valley Ski Resort


シャトル停車場からの地下道


広いロッカールーム

 Luxuryという単語がある。辞書を曳くと『ぜいたく』『豪奢』といった意味が出てくる。Luxury Goodsといえばぜいたく品と言うことになろうか。これをスキーの世界に当てはめると、Luxury Ski Resortといえばディアバレースキーリゾートと訳したくなるのがこのDeer Valley Ski Resortなのである。
ゆったりとしたスキー休暇を過ごしたい、恋人と二人でロマンティックなスキーの世界につかりたい、そんな希望をもつスキーヤーにはぴったりのスキー場である。

 スキー場の宿泊施設に到着した時点でその贅沢な雰囲気は始まる。礼儀正しい、笑顔をたたえたアテンダントがさっそく出迎えてくれる。フロントデスクでのレジストレーションは何と素早く、要領がいいことか。
あるいは車をデー・ロッジ前のドロップオフエリアに停車させた瞬間でも良い。スキー場のカラーであるエメラルドグリーンの上下のジャンパーを着たアテンダントが車からスキーを積みおろす作業を素早く、そして優雅に手伝ってくれる。スキーヤーが希望すれば車をパーキングに入れにいってる間、無料のスキーチェックに預けて置いてくれる。スキーヤーは安心してパーキングロットに車を駐車し、パーキングシャトルを利用してベースロッジに戻ってこれる。
パーキングロットからのパーキングシャトルは地下の専用車寄せに停車、スキーヤーは地下通路からロッカールーム・バスケットチェックルームの前を通り、階段を経て地上のスキーチェック、チケット売場前に至る。この無駄のない、心にくいほどの気配りの行き届いた配置・システムは特筆に値する。

 ゲレンデに出ればこれ以上は考えられないというほど見事に整地されたゲレンデがまぶしい。このスキー場が開設して以来のスキーディレクターであるオリンピック・メダリスト、シュタイン・エリクセンの経歴を反映してか各レベルのコースに必ず美しくグルームされたコースが用意されている。

 スキー場は全体的に斜度がジェントルで、いわゆるエキスパート・スキーヤーが泣いて喜ぶような迫力のある斜面・コースは少ない。それを考えると子供を連れての家族スキー旅行、あるいはあまりスキーの得意でない彼女(彼かな?)を連れて、自分の下手なスキー技術を相手に悟られないようにしたい(失礼!)といったスキー旅行には最適かもしれない。
こんな書き方をするととてつもなく平坦なスキー場と思われるかもしれないが、あくまでも他のスキー場と比較した場合の話であり、一部にはそれなりにかなりの急斜面もあることをつけ加えておく。


豪華なレストラン内部
 昼食はこれが本当にスキー場のロッジだろうか思うような重々しい内装のロッジで、まるでディナーなみの本格的な食事をワインと共に堪能する。
カフェテリアのスタート地点につまれたトレイの何とお洒落なことか。フォーク、スプーンはもちろんプラスティックにあらず。紙ナプキンにはディアバレーの美しき文様が・・・コーヒーはソーサー付きの陶器のコーヒーカップが並ぶがカッコよりも量を決め込んだ筆者はハッポウスチロールのカップを選んだ。
何と客席にはおかわり自由のコーヒーのはいったポットがそこここに置かれていた。失敗したな、とは思ったもののスキー靴をはいてコーヒーカップをトレイにのせて歩くなどといった慣れないことをしてボロを出すよりもましだったかな、と自分を慰める一幕も。

 たかがピザと馬鹿にすること無かれ。行き届いたサービスで味わうとまるで別の一品になってしまう。飲み物はもちろんサイドにサラダなどを付け足してはいかがでしょうか。

 このセクションはウエイターがサービスをするレストラン形式ではなくセルフサービスのカフェテリアスタイルのセクションのはずだが食べ終わったお皿を下げたり、テーブルをクリンナップしてくれるサービスの何と素早く、親切なことか。

 あまりの気分の良さに食後のデザートにちょっと気取ってカプチーノをとってしまった。天気がよければバルコニーのテーブルでも、雪の上に設置されたテーブルでも食事の場所には事欠かない。

スキー場の代名詞、白いデッキチェアー
 食事が終わったらさんさんと輝く太陽のした、ロッジ前に並べられた何十という白いデッキ・チェアーに深々と腰掛けて食べ過ぎたお腹を休ませる。飲み物を用意して足を投げ出し、長々と寝そべるスキーヤーも珍しくはない。

 燦々と輝く太陽の下でまるでスキーに来たことなど忘れてしまいそうだ。実はこれらのロッキング・チェアーはディアーバレー・スキー場を紹介する記事・パンフレットに必ずといってよいほど登場するもので、肘を張った特徴的な滑り方をするスキーディレクターのシュタイン・エリクセンの滑走写真と共にいわばこのスキー場の代名詞なのである。


細かな気配り
レストラン案内書が
リフト乗り場に
 位置的にはユタ州の州都、ソルトレイクシティーから東に向かって車で約1時間の所にあるパーク・シティー市の南側で、町を中心に3ヵ所あるスキー場の一翼を担う。インターステイツ80号線からだとウォルフ・マウンテンスキー場(1994年以前にここを滑られた方にはパーク・ウエストスキー場の名でご記憶があるはず)、パーク・シティースキー場そしてディアバレースキー場の順に並ぶ。しかも最も奥の突き当たりにある静かなスキー場である。

 スキー場の施設・設備が総て、というかスキー場自体が『スキーヤーに、もっと言えばお客様に休暇を楽しんでもらうために徹している』のである。客をして「こんな設備が無いから不便だ」などと言わしめることなどはまず無いし、それどころか「こんなことにまで気をつかってくれているんだ」とスキー客を喜ばせることが当り前のようになっているのである。

 逆にスキーヤーにとっては「ディアバレーではスキーをすることが目的ではなく、あくまでもスキーは自分がリラックスするための、あるいは休暇を楽しむための手段であり、方法なのである」といった意見をつまびらかに口に出してしまいそうな、そんなスキーリゾートなのである。



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