マンモスマウンテン・スキー・エリア

Mammoth Mountain Ski Area
California, USA

Introduction / スキー場の特徴


スキー場のシンボル Photo by Mammoth Ski Area
 何年前だったろうか。日本のテレビで『マンモスだよーん』という新しい、当時としては大型の冷蔵庫のコマーシャルがあった。(このくだりで筆者の年齢を想像される向きもあろうと思うが)
実は初めてこのスキー場の入り口にたった瞬間にこの古い記憶がよみがえったきたのである。ベースロッジ入り口付近にまじめくさって置かれた実物大のマンモス象とスキー場のロゴになっているスキーをはいた実にユーモラスなマンモス君のマークの正反対の対比がそうさせたのかもしれない。
冗談はさておき、その名の通り非常に大きなスキー場である。スキー場の敷地面積などでコロラドのヴェイルスキー場と覇を争ったり、スキーシーズンの長さで東部のキリントンスキー場と競う場面もあるスキー場である。
ヨセミテ国立公園の一角を占める、かなり大きな町がリゾートを形成している。


大壁のトップから Photo by Mammoth Ski Area
 このスキー場の目玉はなんといっても頂上付近に広がる大壁である。
ゴンドラを乗り継いで頂上に向かう。途中駅を過ぎてしばらくすると、今まで頂上だと思っていた峰の向こうに更に高い峰が見えてくる。
それがとんがった山頂ではなく、左右にほぼ水平に峰が広がっているのである。そしてその斜面たるや、まるで屏風を立てたような急斜面なのである。
ゴンドラステーションから右に向かって移動するもよし、左に向かって移動するもよし、どこからでもその急斜面を楽しむことが出来る。

 93年に筆者がここを訪れた際、大雪のためにこの大壁が、コブのほとんど無い、素晴らしい圧雪状態だった。おかげでダイナミックな滑りを心ゆくまで堪能させてもらった。スバルレガシーを運転して7つの州の30カ所のメジャー・スキー・リゾートを滑って歩いたシーズン。各地で様々な経験をさせてもらったが、この大壁をかっとんで滑った楽しさは最大の思い出の一つである。

 充分すぎるほどの横幅と最低で35度以上の斜。そして途中で斜度が急激に緩くなったりしないため、1枚岩のように壁のスタート地点から終着点までを眺めることが出来る、見通しの良さ。
中パラレルでバランスよく滑るもよし、大パラレルでスピードをつけてダイナミックに滑るもよし、あるいは細かく鋭くウェーデルンでターンを切っても良い。斜度の迫力が実に心地よい。
しかもこの日は平日だったのでスキーヤーも少なかった。何せいいことずくめである。地元のスキーヤーと話をすると、通常はこの大壁は巨大なコブだらけになるとのこと。それもまた楽しかろうと容易に想像できる。


ゴンドラ Photo by Mommoth Ski Area
 スキートレイルとリフトのレイアウトが非常によいスキー場なので無駄なく、存分に楽しむことが出来る。
 例えばゴンドラ。メイン・ロッジから山頂まで向かうのだが中間にミッドステーションを設け、前半の部分を初級・中級スキーヤーが主に利用するゴンドラ1、上級・エキスパートが利用する後半をゴンドラ2として効率的な利用を図っている。つまり1回の運行で2倍の運用が成されている。

 アクセス口が多いのもこのスキー場の特徴。ベースタウンから直接リフトに乗ってスキー場には入れる場所が2カ所。車やシャトルバスでメインロッジに向かうアクセスロードの途中に2カ所、そしてメイン・ロッジである。場所によってはリフト券売場とリフト乗り場しかないところもあるが、朝方の混雑緩和には有効である。

 ただ左右上下に大変広いため、トレイルマップであたりをつけた『滑りたい場所』を総て滑るには相当の時間と体力がいる。本当に広い。最も端のリフトチェアー13から反対の端のチェアー9まで。単に移動するだけでもかなりの時間がかかる。全体をくまなく滑ろうと思うならば、うまくエリアを分けて滑らないと、どこが滑ったコースで、どのコースを滑ってないのか、訳が分からなくなる恐れがある。


スキー場全景 Photo by Mammoth Ski Area
 カリフォリニア州北部に位置するスキー場である。最も近い大都市はサンフランシスコであり、アクセスのためのゲートは隣のネバダ州のリノ市である。
ところがそれらの都市は近くにレイクタホ周辺のスキー場を持っているためそのあたりの住民はあまり見かけることがない。

 逆にカリフォルニア州南部の大都市、ロサンジェルスからのスキーヤーが多い。特に週末になると、ロサンジェルス近郊やサンタ・バーバラ、サンディエゴといった地域のスキーヤー達が大挙して押しかけてくる。
南部のスキーヤーにとって週末をかけてでも行きたい、大規模スキー場というのがこのマンモススキー場なのである。週末の混雑ぶりはまるで出勤時のロサンジェルスのオフィス街のようだ、とはあるアメリカ人スキーヤーの弁。


日の光を楽しむ Photo by Mammoth Ski Area
 シーズンの長さも特筆しなければならない。冬の間の降雪量に左右されるが、ときとして7月までシーズンが続いた年もあるそうである。
いわゆる春スキーを非常に長く堪能できる。さんさんと輝く太陽の下、結構身軽な格好でスキーやスノーボードを楽しむことが出来る。ただし暖かい、いや暑いからといってTシャツ・短パンで滑っていると、粗目雪の中でこけてしまい腕や足が血だらけになってしまった、などということもあるのでご用心。
休憩中、あるいは滑り終わってから太陽の輝きを享受するという方が無難かもしれない。
シーズン期間は一応無難なところで5月終了とは書いたが、6月上旬であったり、逆に降雪量が少なくて4月中であったりと、非常に幅のあることをご承知おき願いたい。


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