パークシティー・スキー・エリア

Park City Ski Area
Utah, USA

Introduction / スキー場の特徴


ゴンドラ下の広々としたコース
 USスキーチーム本部所在地(US SKI TEAM HEADQUARTER)。
これがこのスキー場に冠せられたタイトルである。スキーのワールドカップで常にヨーロッパ勢と覇をを競うアメリカスキーの中心地である。同時に世界各地を転戦するワールドカップスキー競技のアメリカ国内におけるツアーの緒戦を飾るのもパークシティースキー場である。

 こういった環境によりスキー場では毎週のように何らかのレースが開催される他、スキー選手育成のための各種ワークショップなどもさかんに行われる。スキーリゾートとしての顔の前にレースビジネスの盛んなスキー場という顔がある。
特に各種のレース・キャンプは盛んである。過去のUSスキーチームのメンバーや元オリンピック選手を講師に迎えて、およそ5日間単位でびっちりとレッスン、クリニック、講義を行う。
『女性のためのスキー週間』(Women's Ski Challenge)といった、最近ではどこのスキー場でも開催しているイベントですら講師・ディレクターは元オリンピック代表選手である。

 さらにスキー場自体もいろいろなイベントに取り組んでいる。各地のスキーリゾートもイベントは組むが、1日単位のものが多い。このスキー場の場合は1週間単位でのイベントがなかなか幅を利かせているように思う。場合によっては3月に開催されるスノー・シャイン・フェスティバルのように2週間ぶっ通しのものまである。

 スキーレースやそれに関わる行事が盛んである為、リゾートとしての設備に関し不満の声が上がる時期があった。レースのために幾つかのコースが必ず閉鎖されてしまい、一般のスキー客が充分に楽しめないといった類の問題点である。
しかしこの問題もレース及び練習専用コース・リフトの設置により解決を見たようである。2002年の冬季オリンピック開催地としてその面目はますます躍如というところか。


Photo by Park City Ski Area

Photo by Park City Ski Area



パーティータウンの異名をもつ
 競技関係の顔を持つ一方、リゾートとしてもその表情は豊かである。ソルトレイクシティー周辺の有名スキー場、スノーバードスキー場やアルタスキー場が都市近郊型スキー場で、宿泊・ダイニングなどのアフタースキーに関して非常に弱い面を持つのに対し、このパークシティーはコロラドのアスペン、ヴェイル、ブリッケンリッジ、カリフォルニアのヘブンリーといった有名スキーリゾートに決して引けを取らない環境を常に整備してきた。

 山の麓にパークシティーの中心部、すなわちメインストリートを中心にした、よく整備された町並みがあり、各種レストラン、バー、シアター、ショッピングゾーンが立ち並ぶ。
ワールドカップアメリカ国内競技会のオープニングに際しては、パーティーストリートあるいはパーティータウンの名を欲しいままにしている。


よく整備されたトレイル
 さてスキー場。様々な競技に利用されるコースがある反面、一般的な、楽しむためのスキーを考えると全体的に斜面がおとなしい、あるいはジェントルという感じがする。特にスキー場の大半を占める、ゴンドラがサポートするエリアについては、斜度に関して非常に顔つきのおとなしいコースが多いように思う。このエリアについてはどれが中級斜面でどれが上級斜面かがわからなくなってしまうことがある。

 もちろん急斜度のコースやモーグル用のコース、崖・チュートなどを含むボウル等は全て取り揃っている。むしろこのバラエティーにとんだ品揃え(コース揃え)には驚くばかりである。

 ブラックダイアモンド以上の難しさの表示が無いため、見分けがつかないが、斜度的にエキスパートをうならせるコースもきちんとある。頂上付近のジュピター・ボウルの各コース、それもリフト下が素晴らしい。今一つパイオニア・リフトにサポートされるエリアもそれに該当する。

 スキーをかついでハイク・アップしてパウダーをめざしたいスキーヤーにはスコット・ボウルやイースト・フェイスといった巨大なボウルが待ちかまえている。
ツリースキーや『崖を飛び出したい』というスキーヤーには前述のジュピター・ボウルの両サイドがお勧め。
その他、モーグルコース、クルージング用のコースも縦横に用意されているので各種目を十分に楽しめることと思う。 


アメリカでは数少ないナイター
 アメリカでは数少ないナイター設備を有するのもこのスキー場の特徴である。本当に数えるほどしかナイタースキーサービスは無い。大きな所ではコロラド州のキーストーン、カリフォルニア州のスコーバレー、同じユタ州内のパウダーマウンテン、カナダ、ブリティッシュコロンビア州のシルバースター、アメリカ東部にいたってはマサチューセッツ州のマウント・トム、・・・といったところである。

 なぜこんなにナイタースキーのサービスが無いのか。アメリカ東部にいた頃は『夜間の寒さが厳しすぎて需要がないのさ』、と思いこんでいた。それも一理ある。しかしほぼ北アメリカ大陸全体が同じ傾向なのである。大都市近郊の小さなスキー場は集客のためにナイタースキーのサービスをもっているところは多い。しかしリゾート呼ばれる所はほぼ皆無に近い。『せっかくバケーションでスキーに来たとはいえ、夜までガツガツ滑りたくない。夜はパーティーさ!』というところだろうか。

 モルモン教の聖地でもあるこの地では飲酒・喫煙等の嗜好品については非常に厳しい制限がある。友人のモルモン教徒は酒、タバコはおろかコーヒーさえ飲まない。かろうじて紅茶である。それも本人に言わせると、ニューヨークに在住したために人間がグータラになったためだ、と言うのである。
そのためリゾートとしては嫌煙される傾向にあったが、近年旅行者についてはだいぶ緩やかになったようある。少なくとも筆者はソルトレイク市内の酒屋でお酒を買ってモーターロッジの一室で酒盛りをやったし、パークシティーのレストランでワインや日本酒を飲んだこともある。他州あるいは他の国からきた旅行者については寛大に振る舞ってくれるようである。

 お隣にはデイアバレー、ウォルフマウンテンの2つのスキー場が車で5分の所にあり、ソルトレイクシティー市内の4つのスキー場とは別のスキー場群を形成している。 さらに近年流行のアウトレット・ショッピング・センターなるものもある。ここではファクトリー・ストア・アット・パーク・シティー(The Factory Store @ Park City)と呼ばれている。約50件にも及ぶ店舗が軒を連ねアパレル、アクセサリー、ハウス・ウェア、ギフト等の専門店がある。買い物が苦手な筆者には全く縁遠い世界の為、この項目はこのくらいでご容赦願いたい。 (3/28/98)


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