パイコ・スキー・エリア

Pico Ski Area
Vermont, USA

Introduction / スキー場の特徴


山頂からの一直線のコースは魅力
 大規模スキー場の陰に隠れた存在。キリントンスキー場の付け足し。スキー場のパンフレットにセンスの悪い写真を掲載するスキー場。キリントンスキー場との合併話が何回となくご破算になったスキー場・・・・・
数え上げればきりがないのだが、要するにスキー場としては常に非常につらい立場に立たされていたスキー場であった。

 過去のパンフレットをひもといてみると、あのてこの手で客寄せをあるいは客集めをしようと必死の様子がよくわかる。
・14歳の大人もまだ子供料金(子供料金は12歳まで)
・70歳以上はリフト、レッスン、レンタル、シーズンパスの総てが半額
・オフシーズンは大幅ディスカウント
・8:30-9:30はフリースキー
・日曜日は午前の半日券あり
・ベースロッジではMade in Vermontの特産品売場あり
たとえばこれはスキー場が開業50周年を迎えた87年のパンフレットに掲載された特典事項である。総ての面で他のスキー場よりも安い、便利ということを売り込もうとしている。


子供クラスのデコレーション
 ところがオープン50周年を迎えた頃からめきめきとその存在を周囲に知らしめるようになった不思議なスキー場なのである。ベースロッジそばのコンドミニアム群、さらにその横にスポーツコンプレックス(施設)と徐々に、徐々にそして少しづつ、少しづつ施設・設備を充実していったその地道な努力が評価されたのかもしれない。
かくいう筆者もキリントン・スキースクールでインストラクターをしたシーズン、トレーニングのためのジムはパイコのスポーツコンプレックスを選んでいた。派手な装飾品は無いが、一つ一つを採ってみれば粒ぞろいで磨かれているというところだろうか。

 基本的な施設は充実しているがいわゆるリゾート地としての騒々しさがない、という点にも高い評価の源があるかもしれない。バーやディスコやレストランへ行きたければ隣のキリントンへあるいはその反対側のラットランドの町へ行けばよい。休暇で滞在する宿泊施設そのものは静かなところにある方がよい、というわけである。


スキーマガジン誌ゴールドメダルマーク
 事実ここ2〜3年、主要スキー雑誌が主催する読者アンケートの結果にもその名をだすようにまで成った。つまり全国区の仲間入りを果たしているのである。
スキーマガジン、スキーイング、スノーカントリーの3誌が実施するトップ50スキーリゾートや各種のランキングで高い評価を得るようになってきている。
写真は95ミ96シーズンのトレイルマップとパンフレット。前年のスキーマガジン誌が実施したリゾートランキングで見事にゴールドメダルランクを獲得したことを祝してそのトレードマークを印刷してある。これまでのこのスキー場に対する評価からは考えられないことだった。

 この評価が定着するかいなかの問題はあるが、少なくとも人シーズンが終了して高い評価を受けるに値するだけの素養はあると思われる。
大規模スキー場にばかり気をとられてないで隣のスキー場にも目を向けなさい、という好例かもしれない。


追記
 97年のシーズンオフ、事態が一変した。それまで何回と無く破談となっていた隣のキリントンスキー場との吸収合併が成立したのである。これによりキリントンスキー場のラムズヘッドエリアとパイコスキー場が、新設されるスキートレイルとリフトによってつながることになった。名実ともにキリントンスキー場の経営の下、キリントンスキー場の1つのエリア、パイコ・マウンテンとして スキーヤーに供する事となった。
 今後このスキー場はキリントンスキー場の一部として紹介していくことになるが、このページは歴史の一こまを表すものとして、そのまま存続させていきたい。(3/1/98)


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