パイコ・スキー・エリア Pico Ski Area |
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パッと見た瞬間の構造は至って単純である。4号線の入り口からスキー場のパーキングへ入るとベースロッジの向こう側に1本の大きなゲレンデが頂上に向かってほぼまっすぐにのびている。テレビアニメでよく出てくる宇宙へのエスカレーター、天国への階段といった面もちである。これがこのスキー場の目玉ともいえるアッパーパイク・ローアーパイクのコースである。この目抜き通りのコースに付随するサミットエリア(上級コース)を中心に、左側にリトル・パイコ・エリア(上級コース)が、右側にはパイコ・ゴールド・エリア(初・中級コース)、アウトポスト・エリア(上・中級コース)、パイコ・ウエスト・エリア(初級コース)が並ぶ。アウトポストエリアだけがやや奥まった地点にあるが他のエリアは全てそのままベースロッジ前に直接戻ってくる形になる。
従来あった、あか抜けない、悪い意味での田舎臭い雰囲気が少しずつとれてきたように思う。ひなびた感じはそれなりに魅力あるものだが間の抜けた雰囲気は場違いである。実は1986年に友人と二人で南バーモント州のスキー場巡りをしたおり、ベースロッジまで足を運んだにもかかわらずトレイルマップその他の雰囲気のあまりの『だささ』に別のスキー場へ移動してしまった経験があるのである。最近こういった雰囲気が無くなったことは非常に歓迎できる。そもそも大規模スキー場のそばにあって生き延びていこうとするスキー場であるから、大規模スキー場が行っていない、あるいは出来ないきめ細かいサービスがスキーヤーには歓迎された。日曜日の半日券、それも普通のスキー場が提供する午後券ではなく午前中半日券をも提供したことはニューヨーク、フィラデルフィアなどの遠方から来たスキーヤーには経済的にも時間的にも非常に好感の持てるサービスである。スキー、宿泊、エアロビクス、子供だましの小さなものではないスイミングプール、完全なフリーウエイトを含むウエイトトレーニング、ジャクジ、トレーナーといった要素を一カ所に集約したのもパイコならではの先見性と評価している。隣のキリントンスキー場の施設を利用しつつ、つまり他人のふんどしで相撲を取りつつ独自性を発揮している、それがパイコスキーリゾートである。