スノーマス・スキー・エリア

Snowmass Ski Area
Colorado, USA

Introduction / スキー場の特徴


4つのスキー場、アスペンの町、空港の位置関係図


 「とにかく滑りたい。一刻も早くゲレンデに出て滑りたい」というせっかちなスキー。忙しい仕事の合間をぬってやっと休みが取れ、持ち時間の少ないスキーヤー。「スキーはいいが、子供を連れて、荷物を持ってスキー場までの長い距離を移動するのはたまらん」というお父さんスキーヤー。こういった人たちにお勧めなのがアクセスの非常に便利なアスペンスキーリゾートである。

 『リフトと空港を持っているスキー場』とでも言うべきだろうか。あるいは『空港がスキー場とリゾートタウンをもっている』といった方が的を得ているだろうか。筆者の考えではアメリカ国内で空港からスキー場あるいはその主たる宿泊施設のある町までのアクセスが良いスキー場が3つある。ワイオミング州のジャクソンホールスキー場、コロラド州のスティムボートスプリングススキー場、そしてこのアスペンスキー場である。



スノーマススキー場正面
 これらの中で特に便利の良いのがこのアスペンスキーリゾートである。アスペン空港を取り囲むようにアスペン・マウンテン、アスペンハイランド・マウンテン、バターミルク・マウンテン、スノーマス・マウンテンの4つのスキー場が軒を並べている。そして空港とアスペンスキー場の間に美しいアスペンの町並みが続く。
空港からアスペンの町やスノーマス・ビレッジまでは5分とかからない。バターミルクスキー場やアスペンハイランドスキー場などは空港の目の前である。空港・宿泊施設・リフト乗り場がこれほど隣接している例は他では見あたらない。
各スキーヤーの出発地やフライトスケジュールにもよるが、ロッジにチェックインするまでの煩雑な旅程をお昼までに済ませ、午後から滑り始めることも場合によっては可能である。

 4つの違ったスキー場を1回の訪問・滞在で楽しめる、というのもこのエリアの特徴である。スノーマス・マウンテンを除く3つのスキー場はどちらかといえば小振りなスキー場である。しかし4つのスキー場を1つのスキーエリアとしてとらえれば、規模、内容ともに大規模スキー場に比肩しうるものである。アスペン・マウンテン麓のゴンドラ駅から1ブロックの所に交通センターがある。この交通センターを中心に4つのスキー場を結ぶ無料シャトルバスシステムが完備している。どのスキー場へ行くにも、ロッジでスキーブーツを履くなど万端の準備を済ませ、よけいな荷物を持つことなく出かけることが出来る。

 大雑把な、本当に大雑把な特徴分けをすると、上級スキーヤーに楽しいアスペン・マウンテン、ワイルドなスキーを楽しむのに適したアスペンハイランド・マウンテン、初級者スキーヤーには絶好のバターミルク・マウンテン、中級者や家族連れに評判の良いスノーマス・マウンテンということになろうか。



ゲレンデそばにはロッジがひしめく
 『中級者や家族連れに評判の良いスノーマス・マウンテン』ととらえた。中級者に楽しいスキー場といっても良い。コース全体に占める中級斜面の割合が69%という数字がそれを言うに足る充分な根拠となろう。はたしてトレイルマップを見るとほとんどのコースがブルーの文字で表されている。

 4つのピークをもっているため各コースは下から頂上を見上げると左右にとてつもなく広い。この左右に広がった膨大な数のコースを滑りきろうと思うと容易なことではない。
と同時にグルーミングが十分にしてあり、斜度がそれほどきつくないコースであればどんどん長い距離を滑っていけるというレベルである中級スキーヤーにとっては滑ることの出来るコースが多ければ多いほど、コース自体が長ければ長いほど、コースが散らばっていればいるほど楽しみが多いということになる。



ロッジの目の前はもうリフト
 スキー場に来て自分が楽しく滑ることが出来る、つまり自分のレベルにあったコースが1本か2本しかないのでは大変につまらない。その点、このスキー場はざっとみただけで40本の中級者コースがある。中には『名無し(No Name)』などと名付けられたコースまである。
コースの数がどんなに多くても1本1本が短くてはつまらない。中級レベルのスキーヤーが最も楽しいのはパラレル系の滑りでダイナミックに滑ることである。滑り始めたとたんに、3つか4つのターンを切った途端に、もうおしまいというのでは情けなくなってしまう。比較的短めのコースもあるが概して満足のいく長さのコースが多い。スキー場側発表の最長コースは5.05マイル、8.13キロメートルである。それが総て中級レベルの斜面かどうかはわからない。それとは別にある中級斜面をサポートするリフト全体の長さから約3キロメートルの長さの中級斜面の存在を確認できた。
同じ所をぐるぐる滑っていても終いには飽きてしまう。しかしこのスキー場の4つのピークがもたらす広範なコースエリアは滑る際の景色の多彩さも楽しませてくれる。



よくグルームされた中級コース
 中級レベルの話ばかりになったが、スキー場自体は色々なレベルのスキーヤーがそれぞれ楽しめる多彩なコースを有し、規模的にも大きいことを今一度確認しておく。

 上級者やエキスパートにとってもおもしろいコースがあっちこっちに点在している。トレイルマップ上、上級コースはシングル・ブラックダイアモンド、エキスパートはダブル・ブラックダイアモンドで表示される。斜度、木・岩などの障害物、クリフ等の有無、極端にコース幅が狭いか否か等々、難易度の表示は大変妥当なものになっている。疑り深い心で、うっかり入り込んでしまうと大変なことになるので注意のこと。

 エキスパートレベルのコース。特に崖、急斜面、クリフやボウルを楽しもうとするとスキーをかついでハイクアップする必要がある。さらに滑り終わってもう一度行こうとするとリフトを何本か乗り継いで、遠回りをしなければたどり着かないという不満がある。この点では、たっぷりと時間をかけて攻めなければならない山、といえるかもしれない。



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