スコーバレー・スキー・エリア

SquawValley Ski Area
California, USA

Introduction / スキー場の特徴

 『いらっしゃいませスコーバレーへ』、『1960年冬季オリンピック開催地へのおこしを歓迎します』『ようこそ究極の遊び場へ』、『スキーマニアの集う急斜面を存分にお楽しみください』・・・。
そこここで言われるキャッチフレーズであったり、歴史の一こまになったイベントであったり、お土産もの屋で売っているTシャツに書かれたうたい文句であったり、その出どころ・使われどころは様々である。
しかしこのスキー場を言い表すに最も適したものは『Ultimate Playground』とかかれたTシャツであろう。究極の遊び場でどう遊ぶか。

フィンガークライミング

バンジージャンプ

山頂駅に到着するケーブルカー

60年、冬季オリンピックを開催し、ケーブル
カーを 建造していた事実に驚きを禁じ得ない。

 リフトチケットを買った後はケーブルカーのベースステーションで次のケーブルの発車時刻までフィンガークライミングはいかがでしょう。一登りした後はアイスクリームバーかカプチーノバーでひと休み。コーヒー片手にゲームコーナーを楽しむ手もあります。
冬季オリンピック開催のために設置されたケーブルカーに乗って山頂駅へ。ひとわたりスキーを滑った後、建物の中に入る前に工事現場のように足場を組上げたタワーからのバンジージャンプできもだめし。
プールサイドのレストランで昼食をとり、お隣のアイススケート場で軽やかなエッジングを披露した後はテニスで汗を流す。スイミングプールで泳いだあとはジャクジ(泡風呂)につかってのんびりと周囲の景色を楽しむ。
サンデッキでくつろぐのもよいし、喉がかわいたらゲレンデの雪の白さやレイクタホの目にしみるような水の藍さを酒のさかなに展望バーで一杯引っかけるのもよい。
ディナーはオイスターバーやイタリアンレストランでメニューはよりどりみどり。
腹ごなしの運動は夜間スキー。ベースロッジまで滑って降りるのも良いが、飾り電球で美しいシルエットをみせるケーブルカーでベースステーションまでの夜間行を楽しむのもいい。


山頂のプールとスパ

山頂のスケートリンク

プールサイドカフェ

 なんとこれらがトラムのベースステーションとハイキャンプと呼ばれるトップステーションに設置されたアクティビティーの数々である。前述のメニューを総て楽しもうとしたら筆者などは途中でダウンしそうである。アメリカ国内でも屈指の規模を誇るスキーゲレンデにこれほどの遊び道具がそろっているというのは驚き意外のなにものでもない。
夏にはゴルフ・乗馬の施設もある。『スキー場のくせにここまでやる必要があるの?』と、ちょっとあきれてしまう面もないわけではないが、まさに『究極の遊び場』(Ultimate Playground)と呼ぶにふさわしいスキー場がここスコーバレースキー場である。

 このケーブルカーが1960年の冬季オリンピック開催時につくられたことを思い出すとアメリカの国力、豊かさを改めて認識させられる。当時の施設で現在も使われているものは駐車場内にあるシアターとメンバー専用のロッカールームの建物ぐらいである。よほどに画期的な建造物といわなければならない。
しかしアクセスロード入り口のオリンピックのメモリアル・デコレーションや今現在も燃え続ける聖火から当時を偲ぶことが出来る。駐車場入り口付近の郵便局では当時の写真や報道記事が展示されている。時間が許せば見て歩くのも一興である。
現在の大規模な競技・運営とは比べるべくもないが、数少ない種目や素朴な競技風景を見るにつけ先人たちの努力の上に今のわれわれがあるのだということが実感できる。


ヘッドウォール頂上を望む
 オリンピック会場としても使用されたスコーバレースキー場。スキー場としても一流である。しかも規模が大きい。5つの大きなピークを有するスキー場だが、それぞれの山のどの面でも雪さえついていれば滑走コースとなる。いわゆる日本国内のスキー場の感覚でのスキーコース・トレイルというものが存在しない。全山スキーコースなのである。初めてスキー場の姿を見たスキーヤーがとにかくその規模の大きさに驚くとともに、白いところならどこを滑ってもいいんだという現実に戸惑いを憶えるようである。

 反面、その大規模さあるいはコースの難しさが、というよりも難しいコースが多すぎる事実がスキーヤーに批判的な評価を出させてしまうようである。
レイクタホの南側にあるヘブンリバレー・スキー場のリフトで、とある中年のアメリカ人男性スキーヤー同乗したことがある。レイクタホ周辺のスキー場の話になったのだが『スコーバレーみたいなマニアックなスキー場なんて絶対にいやだ。あんな急斜面ばかりで、滑る場所の少ないスキー場のどこがいいんだか・・・』と断定的に否定されてしまい、答えに窮したことがあった。
しかし初級コース30%、中級コース45%、上級コース25%という難易度の配分を4200エーカー、1700ヘクタールに当てはめると決して初級コースや中級コースが少ないわけではないのである。


山の上で生ガキ?
オイスターバーの看板
 ただしこの難易度の指定が全体的にレベルが高いようの思う。つまり他のスキー場ならば上級斜面の指定を受けるようなコースが中級コースであったりするのである。
コースの難易度に関してはあくまでも各スキー場が設定する相対的な目安であることを思い出す必要がある。したがって印象としては『全体に上級コース・エキスパートコースで覆われていて、その間の一部に初級コースや中級コースが点在するスキー場』というほうが的を得ているかもしれない。

 30%の初級コースもケーブルカーで到達するハイキャンプ付近の広々としたボウルとそこからベースロッジまでの長いマウンテンランの2ヵ所しか思い当たらない。中級斜面に至っては各リフト降り場そばの標識に書き表された『This is easiest way(こちらが最も易しいコース)』と案内されているのが中級者用コースというイメージがある。

 上級・エキスパートコースに対する印象が強いのも事実である。大抵のリフトがエキスパート用コースをもっているし、その内容たるやそんじょそこらのレベルではないことも多い。
実際、アメリカのスキー雑誌などに掲載されるエキストリームスキーの写真を撮影している急斜面・崖・チュートはスコーバレーが大変に多い。もちろん総ての上級コースがそんな気違いじみたものばかりではないが、あまり受け身の姿勢で滑ろうとすると全山これスキーコースという見た目の迫力も加わって圧倒されてしまう。しまいには前出のアメリカ人男性のようなコメントが出てしまうのである。

 論より証拠。まずはご覧いただきたい。機会があれば是非滑ってもらいたいスキー場の一つである。
皆さんはどういう評価を下すであろうか。肯定派それとも否定派?


[Back]
Copyright 1998 World Ski Club,Inc. All rights reserved.