スコーバレー・スキー・エリア

SquawValley Ski Area
California, USA

スキー場の内容と評価

トレイル構成

 大きな山、いや巨大なスキー場である。トレイルマップをながめてもその大きさはなかなか実感できないし、かりにアクセスロードからスキー場を一瞥したとしても視野に入るスキー場の大きさに感動は覚えるのだが、山の陰に隠れた部分が多すぎて、あるいは大きすぎて本当の意味でのスキー場の大きさを実感するのは非常に難しい。

 アクセス口は3カ所。ケーブルカー、ゴンドラ、数本のリフトが集中するメインのゲート、パーキングをはさんでメインの諸施設が集中する場所とは反対側のパプース・リフト、そして山を一つ隔てて高級リゾートであるリゾート・アット・スコー・クリークの目の前にあるスコー・クリーク・リフトである。
ほとんどの場合、ケーブルカー、ゴンドラ、数本のリフトが集中するメインのゲートから好みの搬送機を利用してゲレンデにはいるが、週末などに混雑していて車を駐車場のはじに停めなければならないときなどは歩く距離を見極めた上でパプース・リフトを利用する方が賢明な場合がある。
スコー・クリーク・リフトに関してはリゾート・アット・スコー・クリーク滞在者のうち初心者を除いたスキーヤーのアクセス口になる。初心者スキーヤーはスコー・クリーク・リフトを降りた後のコースが中級以上のコースしか連絡しないため、シャトルバスでスキー場のメインのゲートへ移動した上で所定のコースへ入ることになる。

 大きく7つのエリアに分けて構造を説明する。スノーキング、KT−22、スコー・ピーク、マウンテン・ラン・エリア、イミグラント、ブロークン・アローとハイ・キャンプ真下のエリア、グラナイト・チーフである。

 駐車場に立ってスキー場を見上げたときに最も左に、そして目の前にそびえるのがスノーキング・ピークである。
麓にはチルドレンズ・センターの建物とその専用練習コースと付随の施設があるが、スノーキング・ピークの一部というよりは周辺の諸施設の一部という感じが強い。
サポートするリフトはメインのベースから頂上へのレッド・ドッグ・リフト、やや離れた駐車場のはじから山の中腹までを受け持つパプース・リフトが正面サイド、山の向こう側のリゾート・アット・スコー・クリークから山の頂上までを結ぶのがスコー・クリーク・リフトである。
たった3本のリフトによるサポートだがこのエリアだけで十分におもしろいスキー場が一つ出来てしまう。コースの長さ、中・上級そしてエキスパート用のコースのおもしろさには目を見張るものがある。しかしあくまでもスキー場全体にとって入り口付近にある一つのエリアなのである。この辺がアメリカという国のスケールの大きさを物語る一つであろうか。
さてコース。スキー場の最も東側に当たるスコー・クリークリフトは迂回気味に展開する中・上級コースとリフト真下のエキスパート用コースに大別できる。迂回コースは山の頂上からレイクタホを眺めながら滑るレイク・ビュー(Lake View)コースに始まり、ファー・イースト(Far East)、バレー・ビュー(Valley View)といった文字どおりのコースが続く。
基本的にはグルーミングを施し中級者以上、あるいはガッツのある初級者スキーヤー全てが滑走できるよう配慮が成されている。枝分かれする小さなコースにはコブ斜面の用意もあり、上級者も楽しめる。リフト下の各コースは入り口にエキスパート・オンリー表示がある大変に難しいコース。大木の間をすり抜けるようにして設定された細いコース、サイドを崖と大木で制限されたスキー2本分くらいの幅しかない尾根状のコース、そしていわずもがなの急斜度は滑るものをして慎重にさせる。
前半を終了したあたりで前述の迂回コースへ合流するもよし、そのまま細い林間コースへ突っ込むのも楽しみの一つである。

 スノーキング正面は大きく3つのコースに分けられる。前述のスコー・クリークリフト真下の急斜面とも連なるレッド・ドッグリフト下の急斜面、蛇行しながらリフトとつきつ離れつするリフト際のコース、そしてイージエスト(Easiest Route)の指定を受けている迂回コースである。
レッド・ドッグリフト下の急斜面は、リフトに乗っているとリフト降り場のすぐ手前で目の前に、そして目の下に目の当たりにする羽目になる。
その斜度のきつさは足下に見ると一層の迫力を伴う。このスキー場でもトップクラスの斜度であろう。リフト下のみならず横からの進入路もあり幾つかのパターンで急斜面や崖のような細いコースを楽しむのが可能である。
後半はパプース・リフト隣のフリコ沢状のコースへと連なり、コンディションによってはコブ・階段状のコースになるため両サイドの湾曲と共に非常にスキーを操作しづらいコースになる。
リフトを降りてとって返すように進入するリフト下のコースを裏面とするとリフトを降りて前に進むコースは正面コースというべきか。KTやスコー・ピークなどのスキー場の中心部の広がりを遠望しながら滑り始める。
基本的にリフトの側を走るコースはコブ斜面である。蛇行するため幾つかのパートに分かれ、ちょうどよい休憩地点を提供してくれる。これに並行したり、クロスする格好で何本かの上級斜面が付随する。
3つめは迂回コース。前述のコースよりも一層大きな蛇行を取り、葛折的なコースで斜度を甘くしたり、隣のオリンピックレディーエリアまで足を延ばして斜度をジェントルにしている。
しかしコース全てを初級レベルの斜度に落ちつかせるには無理があり、一部にはどうしても中級斜度が顔を出す。オリンピックレディー・リフト下からKTのエキジビションエリアへ抜ける初級コースの連絡も無いわけではないが途中ストックでこがなければならない箇所もありいささかしんどい。

 ゴンドラステーション前から一筋のリフトラインが崖がむき出しになっている山肌を駆け上がり尾根の向こうに姿を消す山、トレイルマップで見ればスキー場最左翼のスノーキングの右隣のピークだとはわかるが、実際には手前の尾根が邪魔をして下からはそのピークを見ることが出来ないのがKT−22ピークとそれに付随するボウルである。
そもそもは長短3本のダブル・チェアーリフトでサポートしていたがKT−22リフトがハイスピード・クォッドに改良されるに及んでKT−22の左翼を受け持っていたオリンピック・レディーリフトはその役を降ろされつつあるようである。
まずKT−22リフトに乗っていて左側に一望できるボウルのエリア。左側というか、向こう側のボウルエリアがオリンピック・レディーのエリア。同名のリフトを中心に両サイドに幅広の急斜面と縦長の漏斗を組み合わせたコースをもつ。山の尾根を長々と横切って隣のスノー・キングピークとの境にある木々の間のコースはパウダー・ハウンダーの指定コース。
一方KT−22リフトの左下に広がるのがGSボウル。ボウル状のコースだが場所によって斜度が微妙に変化し、やたらときつく感じたかと思うと非常に優しく感じたりする不思議なエリアである。そのまま滑り降りればエキジビション・リフトがサポートする中級斜面とKT−22リフトを見おろす格好になる上級コースへ連絡する。
KT−22リフトのすぐ脇の尾根伝いに降りてくるコースもある。最初は優しいが途中から『桧舞台』とあだ名したくなるようなぽっかりと浮きあがった急斜面バーンやそれに続く崖っぷちのコースは迫力がある。
KT−22リフトに乗っていて右側やリフト降り場の向こう側に急降下したり迂回したりするエリアがある。リフト降り場から右側あるいは右後方に入り口をもち、位置的にはKT−22ピークの西側の斜面となる。ロック・ガーデン(Rock Garden)、チュート75(Chute 75)、ウエスト・フェイス(West Face)といったそうそうたる名前のコースが続く。
どのコースも35度以上の斜度が長い間続き、ロック・ガーデンはその名の通りあちこちに岩が様々な形の花を咲かせ、チュート75は極端に急な斜面や細い部分、セッピが目白押しとなる。ウエスト・フェイスは急斜度と深みのあるコブのコンビネーションで微妙な味わいを出し、非常に滑りごたえのあるコースになっている。その隣には森の中を滑り抜ける急斜面がぽっかりと口を開けて待っている。
よほどの持久力が無ければ、あるいは超急斜面に場慣れしていなければつらいコースばかりである。
これらのコース、特にチュート75、ウエスト・フェイスの両コースは斜度は急だが距離が短いといった寸足らずの欠点を伴わず、斜度、長さ、難しさのどれをとっても北米のスキー場の中でトップクラスの内容を誇る。むしろこれに匹敵するコースは何があるだろうと考えさせられるほどである。
KT−22リフトを降りて右前方へ進むのがこのリフトの最も易しいコースとなるサドル(Saddle)である。コーナイス・リフトがサポートする隣のコースとの接点付近まで山の尾根を迂回し、斜めに斜面が傾いて変則的ではあるが幅の広い中級コースへ連絡する。この中級コースの終着点はマウンテン・ラン上のベルビューでコーナイス2リフト乗り場の隣である。

 トレイルマップ上でスキー場の中心に位置し、主峰のごとく描かれているのがスコー・ピークである。ただ実際にはヘッドウォールの壁が邪魔をしてしまいベース・エリアからは直接見ることが出来ない。
大きく4つのエリアに分けるのが妥当であろう。正面のボウルエリア、頂上のエキストリームエリア、ヘッドウォール・リフトエリア、コーナイス2・リフトエリアである。正面のボウルエリアはゴールド・コーストと呼ばれるゴンドラのトップステーションを底辺とした巨大なボウルの左翼を担っており、ニューポート、サイベリア(日本語でいうシベリア)リフトでサポートされる。
メインストリートはグルームされ滑りやすいが主線をはずれるとコブや踏み荒らされたコンディションと戦わなければならない場合が多い。
サイベリア・リフトの降り場からスキーをかついで登山すると標高8900フィートのスコー・ピークに達する。このスキー場で最も高い場所ではないのだが位置関係その他からまさに中心に達したという感じにさせてくれる。ただしそそり立つ巨大な岩といおうか崖といおうか、その間の雪の張り付いたエキスパート用コースをのぞき込むまでの話である。
サイベリア・リフトとは反対側のサン・ボウル側まで歩いてしまえば一息つけるコースがあるがせっかくスキーをかついで登って清水の舞台のごとくのエキスパート・コースを通り過ぎるのはしゃくにさわる。
実は筆者も92年のシーズンにここで遊んだ経験がある。友人二人と勇んで登ったのはよいが、スタート地点のジャンプしなければならないしゃくれあがりとその下の大きな割れ目、それらを左右から挟み込む岩、もちろんその下だってめちゃくちゃな急斜度。
3人とも顔を見合わせて「どうしようかーっ?」と考えあぐね、というよりも撤退するほうに傾きかけていた。ところが丁度そのときに若いアメリカ人スキーヤー二人がやってきて、我々の渋い顔をよそに楽しげに写真撮影を行い、「いかないの?先に行ってもいい?」と質問を発するや否やポンポンと飛び出していったのである。
彼らがそのまま滑り去ってくれればことは丸く(?)収まったのだが、なんとこの二人、急斜面部分が終わったところでご親切にも我々を見上げ、待ち受けてくれたのである。これには参った。
そのときの我ら3人の表情がビデオにでも残っていたらさぞかし見物であっただろう。こうなったら意地である。行かないわけにはいかない、と意を決して滑ることにした。とにかくスタート地点のセッピ、しゃくれ上がってしまった部分の何メートルかを飛び出すときのこわいこと、こわいこと。おもわず・・・・・・。「やったー生き残ったぞー」。やれやれである。
仲間の一人が飛び出しの着地直後、大きな割れ目に直面してしまいキックターンで活路を見いだしたときには周囲のスキーヤーから「オーッ!」という歓声が上がったのも印象深い。
その年の降雪量、積雪の状態によって同じ箇所でも内容が非常に変わるようである。翌シーズン再訪した際にはそれほどの難しさは感じなかったが、さらにその次のシーズンには目も当てられないほどの難しさで登ろうという気にさえならなかった。

 ヘッドウォール・リフトエリア、コーナイス2・リフトエリアはスコー・ピークからベースエリアに向かって連なる山の峰の正面に位置する。
スコー・ピークの一部なのだが、実際に見ると独立した別の峰のように思える。ヘッドウォール・リフトはKT−22と並んでこのスキー場で最も人気のあるリフト。これ1本で4つの異なる急斜面を楽しむことが出来る。
山の裏側、スコー・ピークの頂上からつながるサン・ボウルエリアはやや単調な感じがする。その反面リフトの両サイドとゴールド・コースト側に降りるコースはまさに『壁』。広い横幅は斜度を感じさせなくしてしまいがちだが、いざ滑るとなるとなかなか手強い。横幅を利用してパラレル系の大きなターンをスピードにのせて切ったときの爽快さは筆舌に尽くしがたいものがある。ただし調子に乗りすぎてエッジをはずしたり、ターンを切り損ねたりするとコース下まで滑落する恐れがあるので注意のこと。
ヘッドウォール・リフトの隣にあるのがコーナイス2・リフト。リフト広範にだらだらしたコースがあるため今一つ人気がないがサポートするコースには非凡なおもしろさのものが多い。リフト降り場からスキーをかついであるいはスキーをはいたまま登れば素晴らしい急斜度のコースが広がる。この斜面自体もなかなかのものだが新雪深雪や日当たりの良い環境のため雪質が非常に難しいコースになることが多く、難所の一つである。リフト下をS字を描くようにグルーミングが施される。ただしその左右はコブが原だったり、リフトの真下はウェーデルン特訓用の急斜面にぴったりのコースだったりと多彩である。
リフトを降りて尾根伝いにKTサイドへ少し移動すると何本ものチュート・エリアがビックリ・マークの標識と共に連なる。よくもこれだけ並べたものだ、と言いたくなる。左右を岩で制限された細長いチュートやらまさに崖の滑り抜けといったチュートまで選り取り緑である。

 スコー・ピークの反対側、ゴールド・コーストと呼ばれるゴンドラのトップステーションを底辺とした巨大なボウルの右翼を担っているのがイミグラント・ピークである。
正面のサイド、つまりボウルの内側については中級斜面がそのほとんどを占め、スコー・ピークサイドとあわせてモデレートなしかし広々としたエリアをつくり出している。さらにケーブルカーのトップステーションのエリアに至るとさらに斜度が緩くなりほとんどが初級者コースとなる。
5本の初級者リフトがサポートするエリアは斜度が安定しているし、横幅が広いだけでなくそのエリア全体が広々としているため初級者スキーヤーの練習にはもってこいの場所である。特にリンクス・リフトのエリアはビギナーズ・エリアの指定がある。
ボウル正面サイドのモデレートさに反して裏側や裏側に通じるコースはシビアなものが多い。リフト右側の裏側へのそれも崖と横並びになっている急斜面は滑る前に並んでいる崖の荒々しさに圧倒されてしまう。
逆にリフト左側へはパウダー・ハウンダーたちがスキーをかついでハイクアップするエリアが続く。斜度的にはそれ程、急なものではないがよほどの物好きでなければわざわざそこまでいかない、という感じの場所である。
リフト降り場から正面につき進むと隣のグラナイト・チーフのエリアに面した急斜面エリアに出る。出だしが緩やかなコースなので初級者用の迂回路と勘違いして入り込んだりするとひどい目に遭うので気をつけなければならない。

 スキー場の最右翼、西のはじっこに位置するのがグラナイト・チーフである。
シャーリー・レイク・エキスプレス、ソリチュードの2本のリフトによってサポートされる中級斜面とグラナイト・チーフのリフトによってサポートされる上級・エキスパート斜面の2つのエリアに完全に分かれる。
前者の中級斜面はイミグラント・ピークのボウルと背中合わせになっており、2つのエリアの連絡路でもある。若干の起伏を含んだコースで常にグルーミングの対象となり、小さな林で仕切られた大変に滑り心地の良いコースが横に並ぶ。
一方、グラナイト・チーフでサポートされたエリアはこれまた非常にバラエティーに富んだコースをたくさん有している。リフトはグラナイト・チーフ・ピークの肩口に当たる場所までしか登らない。そのため山の頂上へは自分の足をつかって登らなければならない。登る労力に報いてくれるだけのおもしろさがあるのはリフトから見ていても自明である。
リフトの真下は木々の間をすり抜けたり、岩場を迂回したりの変化に富んだコース。何年か前に調子に乗って滑っていたら、小さながけの手前の警告標識が倒れてしまって目に入らず、代わりに足元からコースが消えてしまい、気が付いたときには岩の上をまさに踏み切るという状態になってしまい、「ええいっままよ!!」ととにかく空中に投げ出されるように飛び出してジャンプをする羽目になったことがある。珍しくあごを打つこともなく無事に雪のあるところに着地したが、飛び出す瞬間は本当に生きた心地がしなかった。『いと、おそろし!』である。
グラナイト・チーフリフト左側には2本のコースが区切られている。リフト横はモーグルコース、その隣はグルーミングを施されたコースである。
凄いのはその隣、イミグラント・ピークの裏側に当たる部分。急斜面というキャンバスに木々の塊と岩が芸術的なまでに複雑に入り組んで配置されている。場所によっては左右を岩で制限されしかも木の枝で高さ制限まで(要するにのびのびとしたジャンプウェーデルンが出来ないと言うこと)ついたコースが出現する。それが幾つか組合わさった日にはいささか行動に窮したこともある。
さらに横に移動してというか山のサイドを回り込むと木々の無い、割と見晴らしの良い急斜面に出る。シャーリー・レイク・エクスプレスを眼下に見ながらの滑走になる。

 ケーブルカーやゴンドラの真下に位置するのがブロークン・アロー・ピークである。その気になっていかないと行きそびれてしまうというか忘れられやすい存在である。
ゴンドラの真下をクロスするように滑り降りる南向きの斜面とケーブル・カーのトップステーション(ハイ・キャンプ)の真下に向かって滑り降りる北向きの斜面がある。この北向きの斜面はハイ・キャンプ直下の急斜面やその西側に広がるいささか荒涼としたシルバーラド・リフトエリアに連絡する。
詳細はわからないが、ほとんどが上級以上のコースのせいもあってクローズしているケースが多い。雪のはり付きの問題もあるようでピーク・シーズンの週末等にしか滑るチャンスがなかったような気がする。

 独立したコーストして説明するのもちょっと抵抗があるのだがマウンテン・ランについて。
厳密にはゴンドラステーションからベースエリアまでの『楽しいお帰りのためのメインストリート』と言ったおももちがある。迂回路と呼ぶには横幅がたっぷりとしているが1つのコースと呼ぶにはだらだらしすぎている内容である。
3つのルートに分かれベースに至る。タッキング(いわゆるクラウチングスタイル)でもしてかっ飛びたいところだが初級・中級・上級・エキスパートスキーヤーのイモ洗い状態となるためスロー・スキーエリアに指定されている。要所要所にスピード制限を強制するためのゲートが設けられているほか、午後にはスキーパトロールが旗をもってスキーヤーに注意を促している。
この手のコースは珍しく、このスキー場の特徴である。サポートするのはスコー・ワン・エキスプレス、ゴンドラ、ケーブル・カーである。ただしこれら3つの搬送機はスキー場上部にある初級・中級・上級コースを目指すスキーヤーの便宜を図ることが主たる目的になる。
特に初心者スキーヤーはマウンテン・ランを滑らずに、ケーブルとゴンドラの下り線を利用してベースに戻ることも可能である。


レベル毎の楽しみ方

 a)初級 / Beginner
 ケーブルカーで山並みを一気に駆け上がり、ハイキャンプと呼ばれる山頂のロッジにあがるのが絶対条件である。海水浴での言葉を借りれば『遠浅さ』の山名のである。
ハイキャンプの眼前には巨大なボウルが広がり、その底辺に当たる場所はすべて初級者コースである。斜度、横幅、コースの長さ、どれをとっても十分すぎるほどの内容である。

 ハイキャンプ周辺の初級者コースとは対照的なのがマウンテンランと呼ばれる、いわゆる『楽しいお帰りコース』。非常に距離が長く、一日のスキーを終わった締めくくりに滑るにはちょっと骨がある。3時を過ぎると総てのレベルのスキーヤーが殺到することもあり、混雑はラッシュアワー並み。時間に余裕を持ってスタートするのがよい。


 b)中級 / Intermidiate
 中級スキーヤーが中級者向きの斜度を中級者向きのコンディションで滑ろうと思うとなかなか難しいのがこのスキー場。
 中級者向きのコースの絶対量が少ないのである。
山の麓左翼のレッドドッグのエリア、シベリアボウルの一部コース、シャーリーエキスプレスがサポートするエリア、といった程度しか思いつかない。


 c)上級 / Advanced & Expert
 いまさらどんな説明が必要か、といったところ。選り取り緑である。スリルとサスペンスを求めて右の扉、左のドア、正面のふすまを意のままにあけるのがよい。


スキー場評価

 中級スキーヤーに嫌悪されるスキー場である。中級コースの絶対量、質どれをとっても「無理ないね」という言葉がでてきてしまう。

 上級・エキスパートに関して言えば、ユタのアルタスキー場、カナダのレイクルイーズスキー場に比肩する素晴らしいスキー場である。

 山の上にプールやら、テニスコートやら、アイススケートリンクやら・・・。これについては各人の思うところにおまかせする。



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