スティムボートスプリングス・スキー・エリア Steamboat Springs Ski Area |
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日本で言う『湯治場?』 |
いまのこのくだりを読まれてなつかしく昔を思い出されている向きも多いのではなかろうか。もちろん今だにそういった雰囲気を維持しておられる宿泊施設もあるとは思うが、スキー場がスキーリゾートという名の下で発展し、やれ高級ホテルだ、グルメレストランだ、挙句の果てはディスコだ・・・と近代的なものばかりがでてくると、なかなかお目にかかれない光景になってきているように思われる。しかしスキーと温泉。筆者はこの組み合わせにとてつもなく魅力的な響きを感じてしまう。
ところがこのアメリカにも温泉はあるのである。日本のように手ぬぐい片手にというわけにはいかないが、水着を着用の上での温泉は各地にあるし、スキー場のそばにも結構ある。
このスティムボートスプリングスにも実は2カ所、ホットスプリングスとして営業している場所がある。1つはオールド・スティムボート・スプリングスのメインストリートにアスレチックジムの施設の一部として半ば温水プール的なもの。もう一つは車で約30分ほど山奥に入ったストロベリー・パークホットスプリングスである。
![]() 脱衣場はテント!! |
いわゆる露天風呂である。谷間の渓流の流れを一部せき止めそこに高温の温泉水を引き込んでちょうど良い温度になるように調節している。受付用の小さな小屋とマッサージ用の別棟があるだけの極めて質素な施設である。衣服の着脱も湯船のそばのインディアン式のテント1つきりしかない。さっと着替えて荷物(洋服とタオル、靴)を湯船の側に置いてとにかくお湯につかる。すばやくやらなければ寒くて寒くて凍えてしまう。足の裏がじゃりじゃりするのを我慢してプールの中程まで進み、肩まで湯につかると、やはり温泉はいい。
夜行けば山の中のため、周りはほとんど真っ暗。街灯もどきが1つ2つあるだけ。空を見上げれば満天にものすごい数の星がきらめく。
身体が暖まれば酒盛りの開始。ビールもいいが日本酒をもってくれば良かった、と悔やみつつこの次はきっと日本酒をもって来ようとかたく心に誓った筆者でありました。
![]() ビリー・ザ・キッド Photo by Steamboat Springs |
多くの冬季オリンピック出場者を輩出しているのもこのスキー場の特徴である。近年ではフランスのアルベールビル大会モーグル男子銅メダリストネルソン・カーマイケルなどが有名だが、それ以前にも、そしてその他の種目でも多くの選手がいる。
そのなかの一人にビリー・ザ・キッドの愛称で親しまれているスキーヤーがいる。カウボーイハットでゲレンデを滑るのみならず、地元のお祭りともなれば町の目抜き通りをスキー片手に見事な手綱ばきで馬に乗って濶歩する。
ポスターなどでご覧になった方も多いと思う。その勇壮なといえば聞こえはいいが、場合によってはなんともアンバランスな姿であるのも事実。そのビリー・ザ・キッドとともにスキー場を滑ろうという企画などもあるスキー場である。
![]() ツリースキーはスキー場の代名詞 Photo by Steamboat Springs |
しかしなんといってもこのスキー場の名物はツリースキーである。一見すると白樺のように見えるアスペンツリーの間を縫うようにして滑るスキーはこのスキー場の代名詞ともいえる。
松林と違って木の肌が白っぽく、幹もそれほど太くない。さらに落葉樹のため、スキー期間中は木の葉が茂っていないため、森の中が明るい。一種独特のツリー・スキー環境を提供してくれる。
運がよければそこに新雪・深雪のおまけがつくかもしれない。新雪を蹴散らしながら木の間を滑り抜ける快感は他では得られないものである。
温泉、ビリー・ザ・キッドとツリースキーという三大名物を有するスキー場である。