サンピークス・スキー・エリア

Sun Peaks Ski Area
British Columbia

Introduction / スキー場の特徴


中腹から山頂を望む
 『柳の下に二匹目のドジョウはいるのか?』ことわざが示唆しようとする通り大抵はいないのもである。
かくいう筆者も学生時代、といってもはるか昔の話だが、先輩がある科目の試験でほんの一言、気の利いたうたい文句を書いただけで合格点をもらったという話を聞き、二番煎じを狙ったがものの見事にはずれてしまい、追試やら何やらでひどい目にあったことがある。

 それ以来筆者にとっては『いない』が答えなのだが、今現在、それに挑戦しているスキー場がある。カナダのブリティッシュコロンビア州中南部に位置するスキー場。というよりも日本国内で抜群の知名度を誇るウィスラー・ブラッコムスキー場のさらに奥に位置するといった方がわかりやすいかもしれない。サン・ピークススキー場である。

 仕掛人はウィスラー・ブラッコムで甘い汁を吸った(失礼!)某日本企業。現在、急激な勢いで拡大を続ける反面、既に飽和状態とも言われるウィスラー・ブラッコムスキー場の次の担い手として白羽の矢を立てられたのがこのスキー場である。


真新しい新ベースロッジ
 冬のカナダ。航空路線に関して言えばオフシーズンの座席ががらがらの状態だったものを、その広大なスキー場に目を付け、日本からの膨大な数のスキーヤーを誘致し、北米大陸で日本人スキーヤーが最も賑わうスキー場に仕立て上げられたのがこの10年。

 そうこうする内に香港の中国への返還が正式に決まるやいなや、華僑の大量移民でバンクーバー周辺が何やらチャイナタウン化してきたこの数年。
地元のカナダ人にとっては悪いジョークも含めて何とも話題の耐えない日々だったのが、ここにきて第二のウィスラー・ブラッコム計画は次の新たなる話題になっているようである。


旧ロッジはトタン張り
 実際、筆者の友人のカナダ人も「今年の冬の休暇はサン・ピークスへ行ってみようと思っている」という言葉がちらほら聞こえた。いい悪いは別にして話題になっているのは事実のようである。
『某日本企業がうん百万ドルを投資するそうだ』とか『ウィスラーからスタッフを何百人も連れて行くそうだ』といった噂を耳にした以上、確認しなければとスキー場のセールス・デパートメントに取材に行ったが、あいにく担当者が留守で正確なところは得られずじまい。新聞・雑誌のリポートを待つのが無難かもしれない。


従来から比べると超高速?ハイスピードクォッド
 スキー場自体は大変に質素な、ひなびた、静かなスキー場である。あるいはスキー場であった。あるいはスキー場でなくなりつつある。
カムループスという中規模の町の都市近郊型のスキー場であったため特に宿泊施設や、コンドミニアムなどのリゾート型の施設は必要なかったようだし、リフトもあえて近代化をする必要がなかった場所のように思える。
ちょうどその変化の始まった所へ筆者がスキーをしに行ったようである。新しいコンドミニアムの建設が急ピッチで進められている。真新しい、素晴らしく美しいしゃれたベースロッジが、トタン張りのいかにもみすぼらしい古いベースロッジのそばに建っているのを見るとなにか不思議な感じさえする。


スローな二人乗りリフト
 リフトも同様。寒風を防ぐためのシールドがついた最新式のハイスピード・クォッドの向こうには今にも止まりそうな(あくまでも最新式と比べての話である)古ぼけたダブル・チェアーリフトがある。
このコントラストはすごい。巨額な投資のニュースを耳にしているせいもあってよけい目に付く。何年か先にこのスキー場がどれほどの変貌を遂げるのか。その成果が好ましい姿となるよう祈るばかりである。

 スキー場は山の下半分が森の中を切り開いたコースで成り立ち、上半分がほとんど木のない、『雪のあるところは総てコース』というボウル型コースになっている。最初のリフトで山の中腹へ行くと、『見上げれば白き山並み、振り返れば森の中へ』といった趣である。
概して上半分は上級コース、下半分は上級・中級・初級コースの混合といったところ。ただし、上半分のボウルエリアの一番奥はTバーにサポートされた中級コースばかりのエリアである。さらに山の頂上からは5マイルと名付けられたコースが初級者用コースとして指定されている。決して大きなスキー場ではないのだが、滑りようによっては大変おもしろいスキーである。

追記

新しい宿泊施設越しにコースをみる
 97−98シーズン用にサン・ピークススキー場より送られてきた資料によると前述の旧式リフトは一掃されたようである。4人乗りのハイスピード・リフトもしくはトリプルリフト、そしてサーフェイス型のみに統一されたようである。

 筆者が訪問した際に建築中であった宿泊施設も完成し、ビレッジなるものがスキー場の麓に出現したようである。温水プール、アイス・スケート、スノーモービル、ダイニング、バー・・・リゾートとしての地位を固めつつあるようである。


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