ウォータービルバレー・スキー・エリア

Waterville Valley Ski Area
New Hampshire, USA

スキー場の内容と評価

スキー場の構造と目玉/Structure

 大変にシンプルな構造である。各ロットが階段状につくられた駐車場の上にベースロッジなどの施設がある。その両翼にTーバー、リフトをそれぞれ有する、ほぼ独立した形で初級者コースが設定されている。上部の他のコースとは林やネットで区別されており、スロースキーの指定がある。

 中級・上級は山全体に広がる。早い話、山頂に通じる4人乗りの高速リフトで頂上まで行ってしまえばいきたいコースのどこにでもいくことが出来る。団扇を逆さまにおいたような形をしたスキー場で、その柄の部分に当たる山の8合目あたりから上は中級者コース専用。この8合目あたりがメインストリートと呼ばれ全てのコースへの分岐点となるほか、南側の上級者コースをサポートするトリプル・リフト、北側の中級者コースをサポートするダブル・リフトの終着点にもなる。

 南側には難しい中級、上級コースがある。その麓にはベースロッジへのキャットウォーク(連絡路)の代わりに幅の広いなだらかな中級コースが設定されている。ベースから頂上までの4人乗りリフトの周辺は中級・上級コースで占められるが完璧なグルーミングが施されているので(一部にコブ斜面があるが必ずグルームされた迂回路がある)北側の中級コースと同列に考えても良いだろう。

各レベルの楽しみ方/Tips for Each Level

 上級者には南側の4本のコースが楽しい。グルームされたGSターン用の急斜面、人口造雪機がカバーするトゥルー・グリフトはリフトからのギャラリー付きのコブコース。隣のロウアー・ボビー・ランは人口造雪機がカバーしていないためブッシュ、石の露出を覚悟した上での、あるいはそれらを避けることをテクニックの一つとしてすべるワイルドなテクニカルコース。ツリースキーも設定されているが内容的にあまり評価できない。

 やっとよちよち歩きを脱したという中級者には山の南の麓のコースで足慣らしをすることをお薦めする。コブの指定区域でコブに挑戦するのも良い。斜度にもの足り無さを感じたなら頂上へ行こう。見晴らしも良さを楽しみながらオープンスペースを楽しみたければ頂上付近のコースが楽しいし、長い距離が滑りたければベースロッジに向かって滑るのがよい。ただしベースから頂上へのリフトは高速4人乗りとはいえ1本しかないので週末などは混雑が予想されるので、適宜他のリフトを利用するコースを考えるのがよいだろう。

 初心者、初級者はベースロッジ左右にあるコースが安全で楽しい。しかしスキーをコントロール出来るようになったならば2本のリフトでサポートされているロックランド、バレー・ラン、スティル・ネスといった山の南の麓のコースに挑戦してみよう。斜度的にはそれほどきつくないし、グルーミングが完璧なので大変に滑りやすいはずである。疲れたら途中にサニーサイド・アップロッジで休憩もできる。ただし一部にコブの指定区域があるので入り込まないように前をよく見ながら滑ること。

ロッジ・レストラン・搬送機/Facility

 ロッジは3つ。ベースロッジは3階建てで、1階にスキースクール、トイレ、ピクニックエリア、2階はカフェテリアと暖炉付きのダイニングエリア、3階にバー・レストランとなる。その隣にロシニョールのテストセンターを併設したスキーショップの建物がある。

 山の8合目、メインストリートにある小さい建物がシュウェンディー・ハット。地上階はフルサービスのレストラン、地階がコーヒー・ドーナッツの売店付きラウンジである。山の南側、上級コースのリフト乗り場横、あるいはバレー・ランなどの中級コース中腹に位置するのがサニーサイド・アップロッジ。かなり大きめの建物でカフェテリア、デリがあるほか、天気の良い日にはバルコニーでバーベキューもサーブする。残念ながら筆者は味わうことが出来ないでいるが、日当たりの良い場所に立てられているため春先の季候の良い時期は非常に心地よいであろう。

 リフトは特に可もなく不可もなく、といったところか。このサイズのスキー場としては良くできている。心臓部に当たる山の中央、しかもベースから山頂までを最新の高速デタッチャブル・4人乗りリフトでサポートさせている点は誰もが了とするところだろう。

詳細なスキー場評価/Evaluation

 小振りながらよく考えられているスキー場だと思う。中級者それも技量の面で幅の広い中級者に好ましいスキー場かもしれない。つまり初級者に毛の生えた状態の中級者から、場合によっては上級コースだって挑戦するのさ、というレベルの中級者まで様々なレベルの中級者に対応できるコースを持っている。ただあエキスパートにはちょっと斜度の面で物足りないかなという懸念はある。グルーミングもこれほど徹底して、しかも高い質をもって行われると『あーだこーだ』言えなくなる。

 難を言えば初級者スキーヤーの楽しみが少ないこと。頂上付近、あるいは8合目あたりのメインストリートにアクセスしてベースに戻る道を切り開いてあげたいきもするがいかがであろうか。


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