Automobile / 自動車セクション


『スキー、車、交通、安全』

自動車セクション編集担当
新崎 哲三


 スキーへ行くと考えたとき、人は車のハンドルを握ってさえいればスキー場へ行けるし、また帰ってこられると単純に考えがちです。むしろスキーに出掛けるときはスキーを滑るときも含めてやはり一番気になることは天候でしょう。私自身もこれまで自分の車で行ったり、あるいは友達の車へ便乗したときはそうでした。しかしそこには時として大きな落とし穴が待ち受けていたりするのです。ここでは自宅から出発し自宅へ帰ってくるまでをスキーと考え、そのセーフテリードライブを考えたいと思います。

 普段行くスキー場、つまり一時間前後で行けるスキー場もそうですが、たまにしか行かないスキー場、長距離運転を必要とするスキー場をも含めて考えてみます。
たとえば96−97シーズン、ワールドスキークラブ第3回例会の行われたワイオミング州のジャクソンホールスキー場。私の住んでいたネバダ州リノ市からだと通常、約10時間かかる700マイル(1126キロ)の距離があります。しかも往路は悪天候のために14時間もかかりました。短距離運転のみならず、このようなロングドライブの場合にも、自分たちはどのような根拠をもってこれだったら安心して、限られた時間内に目的地に行って帰ってこられるか、ということを考えてみます。

 何によって安心感を得られるのか。それは自分の車がどのような状態でいるかということでしょう。エンジン、トランスミッション、ブレーキなどというものは当然整備されていなければなりません。さらにここでは安全かつトラブルの無い状況ということを考えてみようと思います。
まず常に良好な視界が得られるるか。第一にワイパー関係。ワイパーは常に作動するか。ワイパーブレードは老化していないか。ウィンドウ・ウォッシャー(Washer Fluid)の量は十分か、またそれの出方は正常か、などを前もってチェックすることです。曇りを撮るためのデフロスターは作動するかなどもチェックする必要があります。
第二に基本的なことですが、全ウィンドウがクリーンな状態であるかです。長い間車を走らせていると外側はもちろん、内側も汚れてきます。ひどい時は外側に水あかや油膜などが生じて光を反射し、視界を妨げることがあります。また夜間の走行を考えますとヘッドライトの光軸は正しいかが問題になります。これは正しい方向をヘッドライトの光が向いているかということです。方向がずれていたら、いかに光源の強いライトでも無意味になってしまいます。
第三は運転中の注意項目。雪道その他悪路の場合、時にはヘッドライトの泥などをふき取ってあげること(ライトの光が暗く感じたら要注意)。またその時に後続車両から見えやすいようにテールライトの汚れもチェックするとよいでしょう。

 ドライビングの心掛けですが、常に適度の車間を得ることです。これは制動距離を考えてというのはもちろん、悪路においてよい視界を得るために、泥・水しぶきを避けることが出来る余裕を持つのは大切なことです。
スピードの出し過ぎには一番気をつけてください。私の住んでいたネバダ州のリノ市やタホ湖周辺で、雪の日に起きる事故の多くがスピードの出し過ぎによるものです。(ドライバーは他の車両、天候、道路状況を把握することが大切です。)
特に4WDのことになりますが、4WDはは発進性、ドライブ時の安定性は2WDよりはるかに優れています。しかし制動性に関しては2WDとさほど変わらないということを知らない4WDドライバーが多く存在します。これは雪の日の事故件数や高速道路(フリーウェー)で立ち往生している4WD車の方が2WD車の数を上回っている現実からも証明されます。こういった悪路でのブレーキングは車の性能とタイヤの性能によるものであって、単に4WDか2WDかの違いによるものではありません。勘違いなさらないようにご注意ください。
これらは基本的な安全運転を私なりに書いたものですが、やはり楽しいスキーは家から出て家へ帰ってくるまでの安全運転を含めてこそだと思います。

 さてこれから述べることは自宅へ帰ってからのメインテナンス上の注意です。スキーへ行ってくると、たいてい車は汚れています。多くの人は洗車し、ワックスなどをかけることでしょう。
しかし皆さんは足回りやラジエター周辺など気をつけていますか?。
悪路面を走ったとき、時折、小石や砂などブレーキパーツの中に入り、それを傷つけることがあります。こうした場合、このことによってブレーキパットとブレーキローターの交換といったような羽目に陥る人も中にはいます。また、ラジエターの羽と羽の間に小石や泥などが付着し、オーバーヒートの原因を作ることも考えられます。こういうことが無いように目に見えない部分の洗車にも心掛けましょう。



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